空に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年9月21日(水)

 

 

 

父が先々週、天国に旅立ちました

 

しばらく調子がよかったので油断している矢先

私たちに不意打ちをかけるかのように

すぅーっと空にあがってしまいました

 

 

 

家族では私が最後に会う形になりました

 

最後に会った日、今考えると少しいつもとちがった気が

したけれど、

 

いつものようにビールが呑みたい、といったので

昼間っからビールを買ってきて呑ませたり

(といってもほんの一口)

 

 

(緩和病棟では、患者のほしがるものは

基本拒否しないのです。少しでも

患者が安らぐことをしてあげたい、

という方針)

 

 

めずらしく散歩に行きたい、といったので

庭園(10階の病棟から7階まで降りる)まで

車いすにのせて、2人きりでいきました

 

けっこう大変でしたが、それでも楽しかった

 

「痛い、痛い」といっては(全身が痛むのです)

持っているティッシュの箱で私をぶったり、も

しましたが(いつものこと)

 

2人で外で真っ青な空をみて

「きれいだねー」って言い合えた

 

そのときの父の目を今でも覚えてます

すごくすごく遠くをみていた

 

今だから思うんですが

あのとき、もう父にはわかっていたのかもしれない

 

これが最後になるんだ、ということが・・・

 

 

なにも話さずしばらくその空をながめていました

 

 

・・・

 

これまで一日も欠かさず病院に行ってたのに

前日、一日誰も行かず、、その次の朝

 

 

眠るように旅立ちました

 

 

今はまだ、すべてを受け入れることはできませんが

でも、後悔はありません

 

 

 

最後を過ごすこととなった

聖路加病院は本当にすばらしい病院

 

 

こんなに手厚く看護してくださる

病院があるなんて

信じられなかったけど

 

 

この病院だったから、父も、

私たちも最後を穏やかに

送ることができたにちがいない

 

 

そう確信しています。

 

先生、看護士さんたちに

きっとこのブログは見られないと思うけれど

 

お礼がいいたくて書いています

 

父もきっときっと

空からお礼をいってると思います

 

 

病院を出るときに

先生をはじめ、看護士さんたち10人以上が

さいごのさいごまで見送りしてくれた姿が

今でも忘れられません、いえ

一生忘れないと思います

 

 

ほんとうにありがとうございました・・・