たまらなくいとおしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは今、父が入院している病院です

(わかる方にはすぐわかりますね)

 

先月からお世話になっています

 

 

 

父はもうよくなることはないと思います

先月、突然、そのような宣告を受けてしまいました

 

その宣告を受けて、ある方に相談しました

どうしてもこの病院で最後を見届けたくて・・・

 

その方のお力だと思いますが、いろいろな方のお力をかりて

スムーズにこの病院に転院することができました

 

父は自分が、どこにいるのか、

そして、自分がどうなるのか、わからなくなりました

 

でも、まだ意識のある段階で、病状を告げました

 

その宣告をしずかに受け止めたそうです

 

そしてその直後、母と私と父、三人で話したときのこと

 

父はとても穏やかでした、こちらが驚くほど穏やかに

 

自分の身辺整理の話をはじめました。

 

そして、自分の形見の話のなかで、

若いころ、母にもらった手紙をまだ大事にもっている、と

その手紙の場所もはなしてくれました

 

 

そのときの2人は

まるで恋人どおしのような顔をして

 

こんな両親を、私ははじめて見ました

 

 

 

 

なんか

こんな話を聞くのははじめてで・・・

 

でも、3人で穏やかに話すことができたのは

 

この病院のおかげだと確信しています

 

 

 

その後、痛み止めなどの薬の副作用や

せんもうという末期の現象のせいで

 

 

父はすでに父でなくなりつつあります

 

それでも、わたしたち家族は

父を見届けるために、毎日毎日、交代で病院に通っています

 

大方、父ではないのですが

ときおりみせる父の顔が

 

たまらなくいとおしいです

 

 

ときおり、本来の父に戻り

「ありがとう」と涙を流します

 

そんな父がたまらなくいとおしい

 

いとおしくて、そのためにならなんでもしてあげたい

 

そう思います

 

なので、後悔のないよう

今、精一杯、父のためにできることをしています

 

あと、どのくらい

父の顔を見れるかは未知の世界ですけど

 

そのときがくるまで

 

わたしたち家族は

父を想い、父のために

 

この病院に通います

 

 

今はまだ、こんなことしか書けないのだけど

書かないでいれず、書き残すべきだと思い

ブログに残しています

 

いつか、父が光の先端に導かれる

その日まで・・・・